ここに示した見方や意見は著者単独のものであり、コインテレグラフの考えを必ずしも反映するものではありません。リスクを含むトレードや投資の際には、自身で調査を行ったうえで判断するようお願いします。市場データはHitBTCから提供されています。
仮想通貨のトレーディングは非常にリスクが高いものになり得るが、マーケットで正しいポジションを取っている人物にとっては報酬をもたらすものにもなる。トレンドが右肩上がりの時は、バイ&ホールドの戦略は利益をもたらすが、レンジ内で価格が上下するときにはポジションを入れたり出したりする戦略の方がベターだろう。
ビットコインが6000ドル近辺でボトムを形成したとみているが、米中による2大国による本格的な貿易戦争が収束しない限り、現在のレベルからの垂直的な上昇は期待できないだろう。
一方、仮想通貨の将来の展望については、懐疑的な見方が相変わらず出ているようだ。開始から5年がたったパンテラキャピタルのビットコインファンドは、今年末に2万1000ドル、19年末には6万7500ドルをターゲットするとしている。その一方で、ノーベル経済学賞受賞者であるポール・クルーグマン氏は「仮想通貨が全面的に崩壊する」可能性は本当のものだとコメントした。
そのような話を横目で見つつ、私たちは自分の意見を作るためにチャートを研究するべきだと信じている。それでは、これから数日間、何が起こるのか見てみよう。
BTC/USD
理想的には、トレンドが強い場合には、最初のサポートラインを維持したいと考える。この場合だと、7750ドルだ。ビットコインがこのサポートを下抜けてしまったことは、売り方が買い方を圧倒していることを示す。現在、強気筋は20日間EMAを防衛しようとしている。ここが次の主要なサポートとなる場所だ
20日間EMAを下抜けてしまえば、7200ドルまでの下落、さらには6800ドルまで下がる結果となるだろう。従って、既存のロングポジションのストップを7400ドルまで引き上げることを以前の分析で提案していた。
上昇局面では、7750ドルが強力なレジスタンスとなるだろう。そこを上抜けることができれば、8400ドルまで上昇できるだろう。
BTC/USDは20日間EMAを上回って取引されている限り、強さを維持できるだろう。
ETH/USD
イーサリアムは7月30日にトレンドラインを下抜け、重要なサポートである404.99ドルまで下落してしまった。現在、強気筋はこのラインを守ろうとしている。
ETH/USDの回復の動きは、2つの移動平均線がレジスタンスとなるだろう。どちらの移動平均線も現在は下向きとなっている。
下落するとなれば、404.99ドルのラインを下抜けによって、次のサポートである358ドルまで下落する結果となるだろう。従って、価格が400ドルまで下落したならば、ロングポジションを閉じることを提案する。
XRP/USD
リップルは0.4242ドルの強力なサポートに再び近付いている。これは6月29日以来、4度目だ。私たちは、相対力指数(RSI)がポジティブ・ダイバージェンスを形成していることを好ましいとみている。現在、強気筋は0.47ドル以上への巻き戻しをしようとしている。
もし強気筋の試みが成功した場合、XRP/USDは0.51978ドルまで上昇することができるだろう。0.51978ドルから0.56270ドルのゾーンは、強いレジスタンスとして働くとみられる。このトレンドは、価格が長期の下降トレンドラインを数日間にわたって上回ることができれば、変化することになるだろう。
0.4242ドルを下抜けてしまえば、より急激な下落につながる弱気トレンドになったことを示す。チャート上で目に見える次のサポートは0.24ドルとなってしまう。
私たちは、信頼できる買い場が形成されるのを待ってから取引を提案したいと思う。
BCH/USD
ビットコインキャッシュは移動平均線と、7月21日の日中の安値を下回った。これによって、トレンドラインを下回り、670ドルまで下落してしまう可能性が増した。私たちが以前の分析で提案した740ドルのストップロスは、8月1日に達してしまった。
2つの移動平均線は現在、ほぼフラットな状態だ。弱気筋が650ドルを下抜けさせない限り、レンジが形成される可能性が高い。
逆に、BCH/USDが838.9139ドルを上回れば、強気の兆しが見えてくるだろう。だがポジティブになったと言えるのは、935ドルを上回った時だろう。トレーダーはロングポジションを開始する前に、新しい買い場が整うまで待つ方がいいだろう。
EOS/USD
EOSは6月23日以来、6.8926ドルから9.4456ドルの範囲で立ち往生している。私たちは、このレンジを上抜けた時の買いを待っていたが、上昇する代わりに、価格はレンジの底へと下がってしまった。
レンジを下抜けてしまえば、EOS/USDは4.3396ドルが安値のターゲットとなるだろう。しかし、5.1ドルでのサポートがあり、ストレートな下落とはならないだろう。
20日間EMAは下向きとなっており、これは売り圧力の上昇を示しているが、RSIは依然としてポジティブ・ダイバージェンスを示している。従って、短期のトレーダーは、レンジの底近くで購入し、レンジのトップに移動した際に利益を上げることができるだろう。
ほかのトレーダーは、レンジを上抜けて、終値を付けるまでは買いを控えた方がいいだろう。
LTC/USD
ライトコインは、レンジのトップである91.146ドルから、レンジの底である74.074ドルまで調整されてしまった。この水準になったのは、6月24日以来、3度目だ。
20日間EMAは数日間のフラットな状態から下向きへと転じており、これはネガティブなサインだ。50日間SMAは引き続き、下がっている。これは弱気筋が主導権を握っていることを示している。レンジを下抜けてしまえば、次のターゲットは57ドルとなってしまう。
もし強気筋がサポートラインを守り、巻き戻しを始めれば、LTC/USDはレンジのトップにあたる91.146ドルまで達することができるだろう。短期のトレーダーは現在のレベルで買いを入れ、相場の巻き戻しがあった時に売ることもできる。私たちは、買いを提案する前に、今後数日間、レンジを上抜けるかを見極めたいと思う。
ADA/USD
カルダノの既存のロングポジションは7月31日に閉じてしまった。下降トライアングルパターンをした抜けたことで、私たちはポジションを閉じることを提案していた。
現在、強気筋は0.13ドルの水準を守っており、2つの移動平均線は平準化されている。これはレンジ形成の確率が高くなったことを示す。しかし、もし弱気筋が0.13ドルを下抜けさせれば、カルダノは0.12ドルまで下がり、さらに0.111843ドルまで下落する可能性がある。
逆にADA/USDが0.181617ドルを上回れば、ポジティブになるだろう。新たな買いを提案する前に、買い場が設定されるのを待ちたいと思う。
XLM/USD
強気筋は20日間EMAを守ることに失敗し、ステラは0.2544ドルのサポートラインまで戻ってしまった。リスクを管理するため、私たちは前の分析で20日間EMA以下のポジションを閉じることを提案した。
XLM/USDは0.2544ドルのラインを維持しており、2つの移動平均線はフラットになっている。これは、現在のレベルで取引が固定する可能性が高まっている。レンジの境界がわかったならば、レンジの底での買いを再び試みたいと思う。
弱気筋が0.2544ドルを下抜けさせてしまえば、次のサポートは50日間SMAとなる。それを下回ってしまえば、0.184ドルまで下落してしまう可能性がある。私たちは、トレードを提案する前に、新しい買い場を形成されるのを待ちたいと思う。
IOTA/USD
IOTAは0.9150ドルのサポートで調整している。これは6月22日以来、4度目だ。そうすることで、弱気な下降トライアングルパターンを形成している。これは0.9150ドルを下回り、終値を付ければ完成する。
IOTA/USDがトライアングルの下降トレンドラインを上抜けた場合、前向きな兆しが見えてくる。一方、弱気筋が6月29日の安値である0.8851ドルを下抜ければ、0.5721ドルまで落ち込む可能性が出てくる。マイナーサポートは0.666ドルになる。
既存のロングポジションの50%を0.98ドルで閉じることを推奨したが、私たちは残りのポジションについては0.8850ドルのストップを維持することを勧めたい。
TRX/USD
トロンは50日間SMAと下降トレンドラインから上抜け出来なかった後、重要なサポートである0.03275ドルまで下落した。
もしこのサポートを下抜けれしまえば、TRX/USDは0.028ドルまで下落し、さらに長期のサポートである0.022086ドルまで下がる可能性が出てくる。
逆に、下降トレンドラインを上抜けることができれば、買い手が戻ってきた最初のサインとなるだろう。それまでは静観し続けることが最善だ。