仮想通貨取引所ビットゴーのマイク・ベルシュCEOは、BTC現物ETF(上場投資信託)に関して、承認に向けての兆しは好ましい方向に進んでいると示唆した。しかし、その道のりが挑戦的であることも強調した。

11月16日のブルームバーグとのインタビューで、ベルシュ氏はビットコインETFの承認を求める企業と米証券取引委員会(SEC)間の議論を踏まえ、承認が近いという楽観的な見解を示した。

しかし、SECがビットコインETFの最終的な承認を下す前に、市場構造の改善が必要であると指摘した。

「ETFが再び拒否されることがあるかもしれないが、その後には良いニュースが待っているだろう。」

ベルシュ氏はSECの仮想通貨取引所とカストディアンの分離に関する立場を繰り返し強調し、この条件が承認前に対処される必要があると述べた。

加えて、同氏は現在破産している仮想通貨取引所FTXの元CEO、サム・バンクマンフリード氏がFTXをさまざまな機能やサービスを統合した複合的な事業体にしようとしていたことに言及した。

「15ヶ月前、バンクマン=フリード氏はワシントンD.C.で彼の提案する7つの規制の要点を訴えていた。彼は、これらの機能をすべて引き受けることが効率的で素晴らしいと主張していた。」

一方でビットコイン現物ETFの承認の可能性に対する興奮が、最近のビットコインブロックチェーン上の手数料の大幅な上昇につながったという報告が出ている。

11月16日、ビットコインブロックチェーンで支払われた手数料は1160万ドルに達し、平均取引手数料は2022年と比較して746%増加した。

コインテレグラフの市場分析によると、ビットコインは18ヶ月の高値付近で安定しており、ベアマーケットの取引範囲を超えている。

現在、ビットコインETF申請の結果を待っている資産管理会社は12社あり、ブルームバーグのアナリスト、ジェームズ・セイファート氏によると、2024年1月10日までに承認が下される可能性は90%だという。