大手ピア・ツー・ピア(P2P)ビットコイン(BTC)プラットフォームのパクスフル(Paxful)は2日、BTCに関して無料で学習できる教育・トレーニングセンター「La Casa Del Bitcoin」をエルサルバドルで立ち上げることを発表した

この取り組みの一環として、パクスフルは同国でビットコインと金融包摂に焦点を当てた教育ワークショップや講演を開催する予定だ。このセンターは、ビットコインの大量導入を推進するために、同国でBTCの売買に関する知識を高めることを目的とする。

また、同センターには、米国を拠点とする非営利団体ビルト・ウィズ・ビットコイン・ファウンデーションのオフィスが置かれる。この団体は、清潔な水の供給、質の高い教育へのアクセス、持続可能な農業、人道支援に取り組んでおり、そのすべてがビットコインと仮想通貨によって支えらる。パクスフルの共同創業者兼CEOであるレイ・ヨゼフ氏は、同財団でエグゼクティブディレクターを務めている。

パクスフルのラテンアメリカ成長担当ディレクターであるウィル・ヘルナンデス氏によると、同社ではエルサルバドルのユーザーが300%増加したという。「私たちは、エルサルバドルにおける変革の瞬間を目撃している。パクスフルは新興市場での採用を促進しており、人を動かすプラットフォームとして、教育が採用に不可欠であると考えている」と指摘した。

同国が2021年9月7日にBTCを法定通貨として採用したにもかかわらず、エルサルバドル人の間に仮想通貨に関しては懐疑的な気持ちが消えていない。ビットコインに関する認知度を高めるためのPaxfulの新しい取り組みは、これに対応するものだろう。

既報の通り、2021年9月には90%ものエルサルバドル人がビットコインに対する理解度が低い、あるいは理解していないと回答した。また、ある調査では、その後、エルサルバドル人の50%以上がビットコインをよく知らないと回答したという結果も出ている。