欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁が、仮想通貨投資で失敗した家族の話を明かした。ラガルド氏はビットコイン(BTC)批判者として知られている。
ロイターによると、ラガルド氏は11月24日にドイツ・フランクフルトで学生たちに向けて、息子が仮想通貨資産に投資した金額の「ほとんど全て」を失ったと述べた。
ラガルド氏は「彼は私の忠告を完全に無視した。それは彼の権利だ」と述べ、息子が投資した金額の「ほとんど全て」を失ったと語った。ECB総裁は息子が失った金額については明らかにしなかったが、彼はそれが「多額ではない」と主張し、「(資産の)約60%」だと述べたという。「その後、彼ともう一度話し合ったところ、渋々ながら私の意見が正しかったことを受け入れた」とラガルド氏は語った。
さらに彼女は「私は、ご想像の通り、仮想通貨を非常に低く評価している。人々は自分のお金を好きな場所に投資する自由があるし、好きなだけ投機をしてもいい。だが、犯罪に関連する取引やビジネスに参加する自由はあってはならない」とのべた。
ラガルド氏は、仮想通貨に否定的な立場で仮想通貨コミュニティに知られている。2022年、ECB総裁は仮想通貨が「何ものにも基づいていない」ため「何の価値もない」と主張した。2021年には、世界中の中央銀行が近い将来ビットコインを保有することはないだろうと予測していた。
一方で、ビットコインのような仮想通貨を批判しながら、ラガルド氏は中央銀行デジタル通貨(CBDC)のs推進者としても知られている。2023年4月、ラガルド氏は潜在的なデジタルユーロが日々の支払いに使用されるだろうと認めた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン