5月17日午前11時の仮想通貨相場は、全面安の展開だ。ビットコインは8000ドルを下回ったほか、前日に急騰していたイーサリアムもマイナスに転じた。ただビットコインが8000ドルを下回る調整は必然で、健全な強気相場のためには避けて通れないという見方が出ている。
(出典:Coin360)
「健全な強気相場」
仮想通貨に詳しいeToroのマティ・グリーンスパン氏は、クライアント向けのメモの中で8000ドルより上を維持するのは難しく反落するだろうと予想。下記のグラフを添付し、歴史的に強気相場と弱気相場のサイクルが繰り返し訪れると改めて指摘した。
(出典 @rallyqt Via マティ・グリーンスパン 「ビットコインの価格サイクル」)
ただグリーンスパン氏は、「誰もトップでFOMOしたくない」から、「反落は、乗り遅れた人に良い機会を与える」とポジティブに捉えている。
FOMOとは、Fear of Missing Out、つまり「取り残されることへの恐怖」を意味しており、ビットコイン価格がある一定の水準に到達すれば、それまで静観していた投資家が焦りを感じて相場に戻ってくることを指している。一層の上昇圧力と考えられる。
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直近のビットコイン最安値は2018年の12月のビットコイン3100ドル付近だが、同氏は「最悪のケースが終わったと考えるだけでも強気サインだ」と述べた。その上で、「もし6000ドルまで再び下がった後に最近の高値に挑戦すれことができれば、それこそ健全な強気市場のスタートを意味している」と解説した。
グーグル検索で1年で最高水準へ
5月12日からの1週間にグーグルでビットコインと検索する人が、ここ1年で最高になる見通しだ。
(出典:グーグル 「ビットコイン検索興味(過去1年)」)
5月12日からの1週間は、グーグル検索興味が最高の100になる見通しが示されている。
既報の通り、今回ビットコインが上昇し始めた直後はグーグル検索に大きな変動は見られなかった。世間のビットコインの興味関心は、ビットコイン価格が上昇した2、3日後に高まる傾向があるかもしれない。