北米ビットコインカンファレンスが「ネットワーク混雑」を理由に、ビットコインでのチケット代金支払いの受付を中止した。
今月18~19日にかけて米マイアミで開催される年次イベントである同カンファレンスの公式ウェブサイトに掲載された発表は次の通りだ。
「ネットワーク混雑と手作業処理にかかる時間のため仮想通貨でのチケット代金支払い受付を中止した。来年のカンファレンスまでには、スケーリングの問題についてコミュニティが一体となって対処し仮想通貨がさらに普及していることを願う。」
「カンファレンスの14日前までは仮想通貨での支払いは可能だった。だが仮想通貨で支払われた場合、チケット販売用のプラットフォームへのデータ入力を手作業で行っているため、直前のチケット販売分については印刷期限等も考慮しビットコインでの購入を中止することを決定した。」
このような事態は、仮想通貨支持者の集まりにとって思いもよらないものであり、ビットコインユーザーが直面している手数料や取引確認時間の問題が引き続き深刻であることを示している。
ビットコインコアの開発者は、2018年5月にリリースが予定されているバージョン0.16.0のクライアントではセグウィットを完全に実装することにより、ビットコインのネットワーク速度や手数料に対する不満を解消できると発表している。
セグウィット互換のビットコインアドレスを導入することで、現在使われている「レガシー」アドレスを用いた場合に必要となるコストの何分の1かの費用でコインの送金ができるようになる。
高騰する手数料と取引承認までの待ち時間に業を煮やしたビットコインユーザーは主要な企業に対してセグウィット技術を採用するよう圧力をかけている。例えばコインベースに対しセグウィットへのアップグレードを優先的に行うよう求める申し入れは7500人近くの署名を集めている。