ビットコインのコードベースを未来の世代に伝えるプロジェクトとして、コードベースをフィルムにエンコードしてノルウェーのスバールバル諸島の北極氷原に1000年間保存する。

GitHubアーカイブプログラムの一環で、現代の文化を伝えるためにオープンソースソフトウェアを未来の世代へ保存するミッションだ。

GitHubは、ソフトウェア・ヘリテージ財団、スバールバルにあるデータ保存施設Arctic World Archive(北極圏世界アーカイブ)、オックスフォード大学のボドリアン図書館などと提携し、コードが破棄されて忘れ去られ消失しないよう、長期保存する。

現代の多くの保存メディアは短命な性質にあり、複数の組織に渡るソフトウェアの長期保存に向けた解決策が求められている。オンラインでは米スタンフォード大学のプロジェクトとして始まった学術資源の保存LOCKSSを使用して保存する動きがある。

同プログラムでは、「ペースの多層化(pace layering)」を利用する。

柔軟性と耐久性を最大限にし、GitHubへのどのプッシュも複数のグローバルデータセンターでデータ復元され、データすべてがライブとなりリアルタイムでアクセス可能になる。これは最もアクティブな「ホット」レイヤーだ。

「ウォーム」レイヤーには、月あるいは年ベースで保存されたコピーを更新するインターネット・アーカイブのウェイバック・マシーンなどのソリューションが含まれる。これらは、複数の地理的な位置に全体に渡って保存する。

「コールド」レイヤーでは、5年もしくはそれ以上ごとに更新されるだけで、北極圏世界アーカイブがこれらの1つだ。2020年2月2日に、各アーカイブGitHub保存のスナップショットが撮影された。

これらは、ノルウェーの企業Piqlが3500フィート(約1.06キロメートル)のフィルムにエンコードする。同フィルムは、スバールバル諸島の永久凍土層の下の北極圏世界アーカイブの閉鎖した炭鉱に深さ250メートルに保存される。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン