マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏は、最近のポッドキャストインタビューで、大企業がビットコインを購入し、保有することを懸念する必要はないと主張した。
Coin Storiesポッドキャストでナタリー・ブルネル氏との対談中、セイラー氏はビットコイン市場における第三者や企業の参加の増加が避けられないことを強調した。ただし、ビットコイン愛好者の中には自らのビットコインに対する完全な管理権を持ちたいと願う人もいる。しかし人々がビットコインを様々な目的で使用していることを考えると、完全な管理権を持つことが常に最良の選択肢ではないと指摘した。
「ビットコインがあらゆるものに浸透していくことを受け入れる必要がある」とセイラー氏。同氏は、ビットコインが社会に統合されるにつれて、多様な利用シーンが出てくると説明した。
「さまざまな保管方法が存在する。一部の人々は常に自分自身でビットコインを管理するだろうし、一部はマルチシグネチャを使用するだろう。そして、いくつかはレイヤー3のカストディアンを必要とするだろう。これらは政治的な理由や実用性、機能性のために必要とされるものだ。」

カストディアンの必要性について、セイラー氏は技術的、政治的、自然な理由を主な根拠として挙げた。
政治的な観点からは、第三者を頼ることが唯一の選択肢である場合もあると彼は言及した。「ニューヨークの市長は引き続きニューヨークの市長である。ニューヨーク市、カリフォルニア、あるいはアイスランドを取り除かない限り、政治的な理由からカストディアンの必要性が生じる」と彼は語った。
技術的な側面では、携帯電話で仮想通貨の取引を行いたい人々がいるため、バンク・オブ・アメリカやアップルのようなレイヤー3の第三者を信頼することが避けられないとセイラー氏は指摘した。
「ビットコインは基本層となるだろう。速度を上げるためのレイヤー2の技術、例えばライトニングが存在する。さらにバンク・オブ・アメリカやアップルのようなレイヤー3も存在するだろう。機能を提供するためのカストディアルレイヤー3が存在する」

自然な理由としてセイラー氏は、特定の人々にとって、資産を他者に信託する方が安全である可能性を示唆した。85歳でアルツハイマー病を患っている人や、まだ生まれていない孫のために資産を確保したいという願望を例に挙げた。
「私が12歳のとき、私の両親が車の鍵を持っていたことに私は文句を言わなかった。私自身はその鍵を手に入れなかった」とセイラー氏は述べた。全ての人がビットコインを直接管理したいわけではなく、第三者や特定の機関に管理を任せることが適切な場面もあることを示した。
セイラー氏は、ビットコインの統合の最適な組み合わせは市場によって決定されるだろうと指摘した。
「人々がビットコインをどのように統合し、ラップし、埋め込むか、あるいは実行するかのすべての異なる方法を恐れるべきではない。正しい答えは一つではない。市場がビットコインの統合の正しい組み合わせを決定するだろう」