仮想通貨(暗号資産)ビットコインは史上最高値を更新するなかで、金に対するビットコインの価値が最も高くなっている。
仮想通貨コメンテーターのホルガー・ズシャピッツ氏は17日に金/ビットコイン比率が歴史上最も低くなっていることを指摘。金1オンスあたり0.0352BTCまで下落しているとした。
XAU/BTCは新たな深みに
ズシャピッツ氏は「ビットコインが金を食べている!」とビットコインが圧倒的に優位に立っていることを強調した。

このツイートに対して、仮想通貨分析を手がけるエコイノメトリクスは、長期間ではビットコインの優位性はさらに増加すると指摘した。
2020年12月28日時点で、ビットコインのリスク調整後の年間リターンは270%を超えた一方で、金はわずか24%に過ぎなかった。4年間で見てもビットコインは2675%で金は64%だ。
エコイノメトリクスは「ビットコイン対金の比率を見るときは、ズームアウトしすぎると金が横軸になってしまう」と皮肉った。

ピータ・シフは依然金を支持
こうした数字にも関わらず、金支持者であるピーターシフ氏は依然ビットコインへの懐疑的な姿勢を崩していない。2020年9月以来両資産間の相関関係が低下しているにも関わらずだ。

シフ氏はビットコイン価格が10万ドルになる可能性を「除外することができない」と述べた一方で、将来的に「ゼロにまで下がることも避けられない」とも主張している。
こうした考えについてビットコイン財団の創設者であるチャーリー・シュレム氏から、ゼロになるには何千年の時間がかかるのかと聞かれ、シフ氏は「真面目に答えると、そんなに長くはかからない」と話した。さらにビットコインが100万ドルに到達する可能性は「非常に低い」とも加えた。
シフ氏は2020年6月時点でビットコインが5万ドルに到達する可能性を「非常に低い」と主張していた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン