ビットコイン技術インフラ企業Jan3の創業者サムソン・モウ氏は、今週ビットコイン(BTC)が10万ドルを下回ったにもかかわらず、「ビットコインの強気相場はまだ始まっていない」との見方を示した。
モウ氏は6日、「この価格帯ではインフレをわずかに上回っているだけだ」とXで述べ、現在の水準を本格的な上昇局面とはみなしていないと主張した。
仮想通貨市場は今週も軟調に推移しており、米中の貿易摩擦やマクロ経済要因が売りを招いたとみられている。ビットコインは火曜に売りが強まり、水曜には9万9607ドルまで下落した。
それでもモウ氏は、ビットコインが米国のインフレ率3%を上回るパフォーマンスを維持している点を指摘し、依然として大きな上昇余地が残されていると述べた。
モウ氏はまた、クリスマスに大きな買い圧力を伴う「ゴッドキャンドル」が出現する可能性を問われ、「ないわけではない」と応じ、強気な姿勢を崩していない。
さらにモウ氏は、「もしサイクル理論を信じるなら、次のサイクルトップは2026年になる」としつつも、自身は4年周期説を信じていないとコメントした。
「2025年のビットコインはほぼ横ばいだ。サイクルがあるとすれば、まだ頂点に達していない。つまり、より長いサイクルか、ETF上場後の金のように10年続く世代的な強気相場、もしくはもはやサイクルのない“オメガサイクル”に入ったということかもしれない」
ビットコイン古参勢の売り懸念を否定
アナリストのジョルディ・ヴィッサー氏は、ビットコインの既存保有者が売り、新規投資家が買っていると指摘した。
これに対しモウ氏は、「OG(古参勢)が売っている」という懸念は誇張されていると反論し、「大局を見据えるべきだ」と主張した。
「人々は“10万ドル以上でOGが売っている”という理論を自分で作り出し、それに怯えている。大局を見据えるべきだ。ビットコインはゼロを1つ増やすだろう(価格が10倍になる)。問題はそれがいつかというだけだ」と述べた。
「ちなみに、売っているOGなんて知らない」とも付け加えた。
「恐怖」ではなく「貪欲」
仮想通貨市場のセンチメントを測る恐怖強欲指数は、今週「極度の恐怖」水準に戻った。
しかしJan3独自の指標はこれと逆の結果となっており、「ビットコイナーは依然として買い増しを続けている」と主張している。
同社はXで「指標は23で“極度の貪欲”ゾーン。ビットコイナーが恐れているのはビットコインの下落ではなく、それを買い逃すことだ」と投稿した。
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