ツイッター(Twitter)の取締役会は、仮想通貨ビットコイン支持者として知られるジャック・ドーシー氏のCEO続投を決めた。ブルームバーグが3日、報じた。
これまでにヘッジファンドのエリオット・マネジメントがツイッターに対して、ドーシー氏の解任を求めていたが、今年3月にツイッター側が20億ドルの自社株買いでこれを阻止していた。
これを受けて、取締役会はエリオット・マネジメントと、今年初めにツイッター社に出資したシルバーレイク社との合意の一環として、ツイッターのリーダーシップに関して正式に見直すように求められていたが、今回ドーシー氏が正式にCEO続投で問題がないと結論づけた。
ブルームバーグは、取締役会が既存の経営体制が十分であるとの結論を出したと報じている。
「委員会は経営陣に対する信頼を表明し、現在の経営体制を維持することを推奨した。今後も、会社の事業計画やマイルストーンを含む様々な要因に基づいて、会社と経営陣の業績を評価していく」
ドーシー氏のCEO続投と並んで取締役会は、ツイッターの取締役の任期を3年から1年に短縮する計画を提案した。ブルームバーグはこの提案について、エリオットのような投資家が、ツイッターの支配権を握ろうとして取締役を交代させることを容易にする可能性があると指摘している。
取締役会はさらに「ベストプラクティスに沿ったCEOの後継者プラン」を進めるとしたが、詳細については明らかにされなかった。
ドーシー氏は2006年にツイッターを設立して以来、ツイッターのCEOを務めてきた。2020年2月には、エリオット・マネジメントの創設者であるポール・シンガー氏が、ドーシー氏がツイッターと決済プラットフォームのスクウェアの両方に割かれることへの懸念を表明し、ドーシー氏をツイッターのCEOから外すことを推し進めていた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン