米議会は仮想通貨悲観論者が多いことに注目が集まりがちだが、今週開かれたフェイスブックの仮想通貨リブラに関する公聴会では、ビットコインに関してはコントロール不能と認める議員も相次いだ。
17日の公聴会でノースカロライナ州選出のパトリック・マクヘンリー議員(共和党)は、ビットコインを止めようとすることは無駄だと同僚政治家に直接訴えた。
「ビットコインのホワイトペーパーの著者であるサトシ・ナカモトが作り、他の者たちが構築している世界は、誰も止められない」
米議会では、仮想通貨によるマネーロンダリング(資金洗浄)や薬物取引の危険性を指摘する声が多かった。
マクヘンリー議員は、もしビットコインを停止させることが可能ならば、2009年の誕生以降で敵対的な国が既にやっていただろうと指摘。ただそうした試みは全て失敗しており、「我々はこのイノベーションを止めるべきでもない」と話した。
一方、マクヘンリー氏は18日に米経済番組で、政府や規制当局を念頭に「ビットコインを殺す能力はどこにもない」と発言していた。この他、米議会下院の少数党院内総務ケビン・マッカーシー議員(共和党)は、ビットコインを称賛する一方でフェイスブックのリブラを批判した。
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