著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
24日のビットコイン(BTC)対円相場は35,224円(1.87%)高の1,916,001円と3日ぶりに終値で190万円台を奪回。対ドルでは、2017年12月18日ぶりに19,000ドル台に乗せ年初来高値を更新し、いよいよ過去最高値(All Time High: ATH)の19,891ドル目前の水準に終値をつけた。
週末21日から始まったアルトターン(BTC相場上昇後にアルトコインに資金が流れる現象)の影響で、昨日の東京時間のBTC相場は190万円を挟み込む展開。この日は朝方にフレア・ネットワークがXRP保有者に対するスパークトークンの分配に関する詳細をブログで公開した影響で、XRP相場が急進。XRPは一時15.41円(25.06%)高くなり、およそ2年半ぶりの高値に浮上。この上昇が他のアルトコイン相場を先導した一方、BTCは上値を重くし欧州時間序盤には荒い値動きで186万円割れをうかがった。
一方、その後のアルトコイン相場はXRPの反動安による急落で軒並み反落。これに合わせて今度はアルトドレイン(アルトコインからBTCに資金が流れる現象)が起き、BTC相場はNY時間に一時194万円台に乗せたが、アルトコイン相場が下げ止まり徐々に戻し始めると、再び上値を重くし上げ幅を縮小した。
第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成