著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

2日のビットコイン(BTC)対円相場は125,617円(2.36%)安の5,191,998円と反落するも、節目の500万円は維持した。

東京市場のこの日の相場は、対ドルで心理的節目の50,000ドル(≒534万円)乗せを試す展開で始まるも、買いを誘う手掛かりも乏しく、利益確定の売りに押されジリ安に転じた。欧州時間に入ると、ビットコインキャッシュ(BCC・BCH)が一段高となりBTCも連れ高で再び50,000ドル水準を目指すも、ギャリー・ゲンスラー米証券取引委員会(SEC)委員長が上院での指名承認公聴会で、暗号資産(仮想通貨)市場の不正と操作を排除するのは難題だと発言すると相場は反落し、一時は503万円付近まで値を安くした。

BCCは、ビットコインキャッシュ・ネットワーク上でDeFi(分散型金融)プロトコルを開発するジェネラル・プロトコルが1日に300万ドルの資金調達を完了したことが材料視されたが、昨日はNYでのBTCの下げにつられ上げ幅を縮小した。

一方、ボラティリティが上がりやすいNY引け後のBTCには押し目買いが入り、対ドルでは節目48,000ドル(≒513万円)を回復して終値を付けた。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。