著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
2日のビットコイン(BTC)対円相場は急反落し、終値は前日比5.12万円安(- 4.7%)の103.8万円となった。前日は、7月にアップデートが予定されるイーサリアム(ETH)主導で市場は上昇し、BTCは対ドルで節目の10000ドル(≒108万円)の大台に乗せたが、昨日は、昨年10月から計2回上抜けに失敗してきた10500ドル水準手前(対円で112万円〜115万円)で上げ止まると、NY市場時間からは利益を確定する動きが急加速し、香BitMEXでは約10600BTC分のロングのロスカットを誘発。相場は一時、101.6万円まで下げ足を速め、前日の上げ幅を掻き消した(第1図内赤帯)。足元では、押し目買いが入り103万円台後半まで戻したが、週明けからのBTC相場は103万円を基点に上に往って来いとなり、1日の10000ドル上抜けは盛大なダマシとなった格好だ。
第1図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成