著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
先週(11日〜17日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比267,959円(6.72%)安の3,717,048円と5週ぶりに反落し、年末年始にかけてのラリーに一旦ブレーキが掛かった格好だ。アルトコインも概ねBTCに連れ安となったが、XRPの価格を追い越したステラ(XLM)は、1.661円(5.57%)高の31.500円と2週続伸した。
先週のBTC相場は、米長期金利上昇を受けたドル買いの流れが相場の重石となり、週明けに400万円から一気に313万円まで急落するも、機関投資家が買いを緩めることなく安値でBTCを買い増しているというデータが安心感に繋がり300万円台半ばで揉み合いに転じると、週央からは米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事やパウエル議長から政策金利や資産購入ペースについてハト派な発言が相次ぎ400万円に回帰した。
一方、15日朝方にはバイデン次期米大統領の1.9兆ドル規模の追加脆性刺激策が発表されたが、相場が対ドルで心理的節目の4万ドルにタッチすると戻り売りが入り、週末にかけて再び上値の重い展開となった。