著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

2月1日のビットコイン(BTC)対円相場は13,010円(0.29%)高の4,445,010円。先週からジリ高の地合いが続いており、対ドルでは節目39,000ドル(≒447.2万円)の上抜けにトライしている。

週明けのシカゴマーケンタイル取引所(CME)でのBTC先物取引開始と共に430万円台後半から424万円まで下落したBTCだったが、日経平均の反発やテクニカル的なサポートに支えられ、徐々に値を戻すと、米株の続伸を受けて朝方の下げ幅を奪回し440万円台に乗せた。しかし昨日は、2016年のBitfinexハッキング事件で不正流出した119,756BTCの内、64,633BTC(約2881億円)が数回のトランザクションに分けて送金が確認され、39,000ドル水準となる447.2万円手前で上値を抑えられた。

その後も何度か同レジスタンスをトライするも失敗、米時間には、フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁が、今年は「25bpの利上げを4回が適切」とBloombergとのインタビューで発言したこともあり、相場は一時450万円にタッチするも買いは続かず、39,000ドル水準よりも下に押し返された。

一方、今朝方には、セントルイス地区連銀のブラード総裁が、3月の50bp利上げに否定的な姿勢を示したことで相場は切り返し、再び39,000ドルをトライしている。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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