著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
先週(1月25日〜31日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比104,139円(3.11%)高の3,455,890円。週足終値ベースでは小動きとなったが、先週はリスク回避のドル買いとビットコイン独自の強材料が入り混じり、週次では約100万円値幅の大きな動きを見せた。
先週のBTC相場は、米時間27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見で早期のテーパリング懸念が後退し、305万円から切り返すと、Reddit個人投資家グループによるドージコイン(DOGE)相場の押し上げと、29日のイーロン・マスク砲で一気に400万円まで戻し、一時はレンジ上限(第2図オレンジ線)の362万円を突き抜けたが、同日NYでの株価急反落によるリスクオフムードの波及で反落し、終値でのレンジ上限ブレイクに失敗した。
週末にはReddit勢の買いがXRPへと乗り替わり、訴訟問題で低迷していたXRP相場を土日の二日間で30円周辺から一気に52円台まで急騰させたが、BTCはマスク砲の不発で様子見ムードが広がりジリジリと値を安くしている。
第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第2図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成