著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

2月1日のビットコイン(BTC)対円は小幅に反発。ドル建てでは43,000ドル(≒629.2万円)を回復した。この日は未明に終了した米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合後にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が3月の利下げ開始の可能性を否定したことで、BTCは始値から売り優勢の展開で始まった。一方、相場はボリンジャーバンドのセンターラインや一目均衡表の雲上限といったサポートの密集する617万円周辺で下げ止まると、その後は底堅い展開となった。米国時間には、前日のNYコミュニティ・バンコープ(NYCB)の赤字決算で地銀の経営難を巡る懸念が尾を引く中、この日発表された米新規失業保険申請件数も2週連続で悪化し、米債利回りは序盤から急低下した。BTCはこれに逆行高となり、米時間は概ね小確りとした推移で630万円を回復した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら