著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
11日のビットコイン(BTC)対円は下値を模索する展開となり、一時は先週の上げ幅を解消した。テクニカル的な過熱感に加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、東京時間のこの日の相場は利食い売りによりロングの投げが発生し、635万円から608万円まで急落を演じた。その後は自律反発の様相でやや戻すも、620万円を回復すると戻り売りが入り、海外時間は概ね下げ一色となった。昨日はエリザベス・ウォーレン米上院議員が主導するデジタル資産AML法案に追加で5名の議員が署名したことも材料視された。ただ、相場がドル建てで節目の40,000ドル水準(≒583.2万円)に肉薄すると、押し目買いが入り、終値にかけて相場は600万円を回復した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成