著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

27日のビットコイン(BTC)対円は上値の重い展開となり、高値圏で小幅に下落した。バイナンス元CEOのCZに予想以上に重い刑罰が課される可能性が浮上し、同社の運営にも若干の不透明感が再燃する中、東京時間のこの日のBTCはドル円相場の急落も上値圧迫材料となり、560万円を割り込んだ。海外時間にも上値の重さを嫌気した売りが入り、米時間には550万円下抜けを窺う展開となった。一方、その後発表された10月の米住宅販売戸数が下振れると、米債利回りが低下しBTCは下げ止まった。また、本日未明に行われた米5年債の入札で予想以上の需要が確認され利回りがさらに低下するのを眺め、BTCは今朝方に550万円台中盤まで戻した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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