著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

9日のビットコイン(BTC)対円は下落し、420万円乗せに失敗した。本邦が祝日だったこともあり、東京時間にBTCは418万円周辺で横ばいで始まったが、終盤に差し掛かるとXRP相場の下げに連れて410万円近辺まで値を下げた。その後はジリ安で410万円を割る場面もあったが、米時間にはローガン米ダラス連銀総裁が、米長期金利の上昇により追加利上げの必要性が低くなっていると発言し、BTCは下げ幅を縮小した。尚、週末に起きたパレスチナのイスラム組織ハマスによるイスラエルへの軍事攻撃開始を受け、中東情勢の悪化を背景とするエネルギー価格の上昇も確認されたが、BTC相場への影響は今のところ限定的と言え、逃避需要による金(ゴールド)価格の上昇や、ファンダメンタルズを重視した米株の上昇が相場の下値を支えた格好だ。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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