著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
27日のビットコイン(BTC)対円は4日続落し、先月20日ぶりに終値で410万円を割り込んだ。今一つ手掛かりに欠ける米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、東京時間のこの日のBTCには買い戻しが入った他、一部アルトコインの上昇も追い風となり、相場は一時416万円を回復した。この日開催された欧州中央銀行(ECB)理事会では、予想通り25ベーシスポイント(bp)利上げが決定され、次回9月会合は「データ次第」と金利を据え置く可能性も示されたが、その後発表された一連の米経済指標が強めに出たことでBTCは反落。更に、日銀が市場の動きに応じて長期金利上限の超過を容認する可能性が浮上していると日経電子版が報じると、ドル円相場が急落し、円建てBTC相場の重石となった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成