著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

12月1日のビットコイン(BTC)対円は、これまで市場の上昇を主導したライトコイン(LTC)やドージコイン(DOGE)に戻り売りが入り、連れ安で236万円から234万円周辺まで押すと、米時間まで経済指標待ちで揉み合いに終始した。注目された10月の米個人消費支出(PCE)は市場の様相と合致し、9月の6.3%から6.0%に低下し、相場は一時反転したが、新規失業保険申請件数が市場予想を大きく下回ったことで雇用統計への警戒感が台頭し反落。米供給管理協会(ISM)の製造業レポートも概ね利上げ幅縮小を正当化する内容だったが、前日に200日線を回復したS&P総合500種が長期下降トレンドラインに肉薄したところで反落し、BTCも上値を重くし、230万円周辺まで押した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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