著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

28日のビットコイン(BTC)対円相場は49,453円(1.76%)安の2,760,601円と三日続落。対ドルでは節目20,000ドル(≒272万円)割れを試す展開となっている。

21,000ドル(≒286万円)をサポートに戻りを試す展開で始まった今週のBTC相場だったが、米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長が27日、CNBCとのインタビューで「数多くの(暗号資産)プロジェクトがコンプライアンスに遵守していない」として多くのデジタルトークンが証券に該当する可能性を示し、市場全体が弱含んだ。ゲンスラー氏は、ビットコインだけはコモディティだと擁護したが、アルトコインの下げに相場は連れ安となり21,000ドルを割り込んだ。

昨日のアジア時間では、日経平均株価の後場からの反発や米株先物の戻りに連動し、BTCは一時21,000ドルを回復するも、米国の消費者信頼感指数が5月の103.2から98.7に低下し景気後退(リセッション)懸念が加速。米株はITセクターを筆頭に強く押し、BTCも連れ安となった。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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