23日のビットコイン(BTC)円は1670万4926円から取引が始まった。週明けのイーサリアム(ETH)のクジラによるETH売却に伴って、BTCは1700万円を下抜けすると、この日も売り優勢で取引が始まり、一時1650万円周辺まで水準を下げた。一方、売り一巡後には反発し、海外勢参入後には1675万円近辺まで戻し、その後は米国時間序盤まで小動きが続いた。

しかし、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がロードアイランド州で行われた講演で、物価上昇リスクと雇用下振れリスクを引き合いに「リスクのない道は存在しない」と発言したほか、トランプ関税の影響が今後も持続する可能性に留意するべきと、今後の政策運営に慎重さを含ませたことで、BTCは再度1650万円まで下落。終値は1658万1円となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト 英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。