仮想通貨取引所ビットバンクは、国内の現物取引高に占めるビットバンクの市場シェアが平均して30%であるとのデータを公表した。三原弘之COO(最高執行責任者)が15日に英語記事をMediumに投稿した。
記事の中では日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)が公表した18年12月から19年7月までのデータをもとに、ビットバンクの国内の現物取引高のシェアを分析している。
記事によれば、この期間のビットバンクの国内現物取引高のシェアは、平均して30.2%だったという。
出典:“bitbank maintained a high market share amid intensifying Japanese competition"(棒グラフが国内の取引高、折れ線グラフがビットバンクのシェア)
6月が国内取引高が上昇しているにも関わらず、シェアが低下しているのは、ETH/JPY、LTC/JPY、XEM/JPYといったペアがビットバンクにリストされていないためではないかと分析している。
三原氏は、ビットバンクが比較的高いシェアを維持している理由を3つ挙げている。
1つは、ビットコインのBTC/JPYペアについて、同社が「比較的タイトなBID・ASKスプレッドを提供している」ことだ。これにより効率的な取引を求めるユーザーを引き付けている可能性があると、三原氏は語る。
2つ目の理由として挙げているのは、ビットコインのほかに日本国内で人気のある仮想通貨のXRPとモナコイン(MONA)をサポートしていることだ。JVCEAの9月発表のデータでは、7月時点の現物取引高でXRPはビットコインに次いで2位であり、モナコインもイーサ(ETH)を抜いて、日本では3位となっていた(10月公表のデータではイーサが3位に浮上している)。
3つ目の理由としては、ビットバンクが4つのアルトコインで対BTCのペアをリストしていることをあげる。三原氏は「些細な要因かもしれないが」と付記しつつ、ビットコインの価格が対日本円で上昇すると、市場参加者はアルトコインをBTC建てで売る傾向があると指摘している。
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