仮想通貨取引所バイナンスUSは、スタッフの約3分の1、すなわち約100人分のポジションを削減した。同時に社長兼CEOであったブライアン・シュローダー氏も退任した。
バイナンスUSの広報担当者は、コインテレグラフに対し、人員削減とシュローダー氏の退任を確認し、バイナンスUSが仮想通貨専門の取引所へと移行する中で、「7年以上の財務的なランウェイ」を確保するためにこのような行動を取ったと付け加えた。
「米証券取引委員会(SEC)による、我々の業界を崩壊させようとする攻撃的な試みは、米国内の雇用とイノベーションに対してもリアルな影響を及ぼしており、これはその不幸な一例である」と広報担当者は語った。
広報担当者は、シュローダー氏の後任として、暫定的に法務責任者のノーマン・リード氏が就任したことを確認した。
シュローダー氏は2021年9月にバイナンスUSに参加し、ここ数ヶ月で同社に対する規制行動が増える中で退任した。
今年初めには、SECおよび商品先物取引委員会(CFTC)が、バイナンス、バイナンスUS、および同取引所の共同創業者であるジャオ・チャンポン氏に対して訴訟を起こした。両組織は、未登録で取引所を運営し、未登録の証券を販売している、商品法に違反している、そして顧客資金の管理が不適切であると主張した。
6月9日、バイナンスUSはSECとの戦いの最中で、ドル入金を一時停止し、また法定通貨の出金も停止すると顧客に通知した。
その後、バイナンスUSは2ヶ月間、仮想通貨専門の取引所に移行する方針を発表。8月にMoonPayとの提携を確立した際に、再びUSDの通路を開放した。
7月には、ロイターがカイコのデータを引用し、バイナンスUSの米国における市場シェアが、4月に22%以上あったものが、6月26日時点で約0.9%にまで落ち込んだと報告した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン