2020年から2021年にかけて仮想通貨受容量が1,200%増加するなど、アフリカにおけるデジタル資産の加速度的な普及は、この成長市場への参入を目指す複数の企業や組織の注目を集めている。

6月に開催されるブロックチェーン・仮想通貨アウェアネスツアー(BCAT)は、バイナンスが主催する継続的な啓発キャンペーンで、知識を広め、アフリカで強力な仮想通貨コミュニティを育成しようとするものだ。このキャンペーンは、主にナイジェリアの大学生に働きかけることで、ナイジェリアの若者の間で仮想通貨の普及を促進することを目的としている。

メインイベントは6月4日にナイジェリアのエヌグで開催されるほか、ウガンダ、ガーナ、カメルーンなどでも開催される予定だ。

バイナンスは2019年にBCATツアーを開始し、6万人以上のナイジェリア人に到達したと説明している。今年は、プレイ・トゥ・アーン(P2E)、メタバース、非代替性トークンなどに大きく焦点を当てている。

アフリカは、市場浸透率では世界最小の仮想通貨経済圏であるにもかかわらず、金融インフラの脆弱性や決済手段の不足を埋める代替手段の必要性から、デジタル資産の導入が急速に進んでいる。チェイナリシスのデータによると、送金、ピアツーピア(P2P)決済、貯蓄といったニーズから仮想通貨の採用が進んでいる。アルゼンチンと同様、アフリカの多くの人々は、ビットコイン(BTC)や仮想通貨をインフレからの逃避先として見ているようだ。