仮想通貨取引所のバイナンスが12日、仮想通貨やブロックチェーンについて「公平な」情報を提供するため、イラストや動画を織り交ぜた一連の教育コンテンツを立ち上げたまだまだ歴史の浅い仮想通貨業界で公正な教育を提供することができるのか、挑戦的な取り組みが行われる。

今回、教育コンテンツの立ち上げと開発を担うのは、同取引所の教育部門である「バイナンス・アカデミー」。「ブロックチェーン」「セキュリティ」「経済学」「チュートリアル」の4つのカテゴリーに分かれており、それぞれの記事にはテーマごとの説明と一緒にイラストや5分前後の動画が挿入されている。また、アルファベット順に並んだ用語集も掲載されている。さらにバイナンスは利用者が学習したいコンテンツの依頼も受け付けるなど、積極的なコンテンツ制作を企画しているようだ。全コンテンツは15言語で表示されているが、現時点で日本語は含まれていない。


(引用元:Binance 「Binance Academy」)

バイナンスのテッド・リン最高成長責任者は「仮想通貨やブロックチェーンの利用を増やす上で、教育は欠くことのできない柱となる」とプレスリリースで語り、次のようにコメントしている。

「当社の目標はバイナンス・アカデミーを通して、高品質で公平な教育情報を伴った完全に中立なプラットフォームを提供することにある」

誰もが知るビットコインでさえ、その実態について全体的な合意が得られていないのが現状。先月にビットコインキャッシュ(BCH)がハードフォークをした際、ビットコインキャッシュの熱狂的な支持者であるロジャー・バー氏などは、ビットコインキャッシュこそが「真の」ビットコインだという主張。多くの非難を浴びた。公正中立な教育を仮想通貨業界で行うには多くの課題を乗り越える必要がありそうだ。