仮想通貨取引所バイナンスは、Multichainプロトコルに関する不確実性を引き起こした取引停止に続き、5月25日に10種類のブリッジトークンの入金を停止した。

影響を受けたトークンペアには、ポルカスターター(POLS)、アルパカファイナンス(ALPACA)、Travala.com(AVA)、スペル(SPELL)、ファントム(FTM)、アルケミー(ACH)、ブーフィー(BIFI)、スーパーバース(SUPER)、ハーベストファイアンス(FARM)、デゼ(DEXE)が含まれる。この動きは、BNBスマートチェーン、ファントム、イーサリアム、アバランチェブロックチェーンネットワーク上のブリッジトークンのユーザーに影響を与える。

 

バイナンスの入金ページによれば、これらのトークンの出金と他のネットワークへの入金はまだ可能だ。

Multichain(MULTI)が進行中の問題について沈黙していることが不確実性を高めている。プロトコル上のトランザクションは、複数のクロスチェーンブリッジにわたって遅延している。

5月24日のツイートで、Multichainはいくつかのクロスチェーンルートが「不可抗力により」利用できないと述べ、サービスの復旧時間は不明であるとしている。これがソーシャルメディアプラットフォーム上でのプロトコルからの最後のメッセージとなっている。過去の遅延はバックエンドノードのアップグレードに起因していた。

バイナンスは説明のつかないダウンタイムの中で措置を取った唯一の企業ではない。ファントム・ファンデーションと関連するウォレットアドレスが、分散型取引所スシスワップの流動性から449,740 MULTI(240万ドル)を削除したと報告されている。また5月24日にはブロックチェーン分析会社ロックオンチェーンが、スマートマネーアカウントに関連するMULTIの流出が300万ドルあったと報告した

ツイッター上では、Multichainのチームが中国警察に逮捕され、15億ドルのスマートコントラクト資金が当局の管理下にあるとの噂が広まった。コインテレグラフはMultichainに連絡を取ったが、返答を得られなかった。

バイナンスのベンチャー部門はMultichainの投資家の1つである。2021年12月、クロスチェーンプロトコルは、バイナンス・ラボを中心に、セコイア・チャイナ、IDGキャピタル、プリミティブ・ベンチャーズ、ディファイナンス・キャピタル、サークル・ベンチャーズ、ハッシュキーなどのベンチャーキャピタル投資家からシード資金ラウンドで6000万ドルを調達した

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン