南アフリカの金融規制当局からの警告に対し、大手仮想通貨取引所のバイナンスは、現地の規制を遵守しており、南アフリカの国民に金融アドバイスや仲介サービスを提供していないと主張している。

バイナンスは3日に発表した声明の中で、南アフリカの「仮想通貨関連投資」を規制する権限がないことから、金融セクター行動庁(FSCA)には警告する権限がないと指摘。また、南アフリカの人々がBinance South Africaのテレグラムグループを利用して取引所サービスにアクセスしていたという指摘に対して、オンラインコミュニティはブロックチェーン教育を推進しているが、金融アドバイスやサービスは提供していないと反論した。

バイナンスは同国の金融インテリジェンスセンター(FIC)が、現地の法律を遵守するための「主要な規制機関」であると主張。同取引所によると、9月3日の警告について明確にするため、また、規制当局がバイナンスに対して抱いている可能性のある懸念に対応するため、FSCAに連絡したという。

「Binance.comは自主的な自己開示機関としてFICに登録されている」とし、「バイナンスは、顧客の身元の確認、記録の保存、疑わしいまたは異常な取引の報告に関するFIC法の義務を遵守している」と述べた。

FSCAは警告の中で、南アフリカ国民に対し、セイシェルに籍を置く「国際企業」と表現されているバイナンスが関与するあらゆる投資に注意を払うよう促した。しかし、バイナンスは、セイシェル諸島に同名の関連企業を有していないと反論した。