仮想通貨取引所バイナンスが、今月25日から上場させた仮想通貨ブロックスタック(STX)を1年間上場させるためにブロックスタック側から約25万ドル(約2700万円)を受け取っていたことがわかった。米証券取引委員会(SEC)が公表した文書で明らかになった。

SECの文書によると、バイナンスは83万3333STXを受け取っていたという。

バイナンス側はこれまでにブロックスタック社に上場手数料を課さないとしていたが、今回の受け取ったSTXが手数料のようにも取れる。

上場手数料ではなくマーケティング料金?

バイナンスの広報担当者はコインテレグラフに、25万ドルは上場手数料ではなく、ブロックスタック側の提案によるマーケティング手数料であることを明らかにした。

またブロックスタックのムネーブ・アリCEOもコインテレグラフに対し、自身から提案した「マーケティング手数料」であると説明した。

「長期支払い料金には、これまでのバイナンスとの契約にはない新しいもので、私から提案した。長期支払いにはバイナンスが長くSTXトークンを上場するよう促し、ブロックスタックエコシステムに注意を払うことを目的としている。マーケティング手数料として今後予定しているキャンペーンに使うものだ」

仮想通貨メディアのザ・ブロックは証券取引所への取材から今回の費用が「上場手数料」に当たると解説。これをマーケティング手数料と呼んでいることについて「上場手数料は規制対象で仮想通貨業界では評判が悪いことが理由」としている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版