仮想通貨取引所バイナンスは、分散型トレーディングプラットフォームバイナンスDEXでトラストウォレットを公開した。6月4日にコインテレグラフに共有されたプレスリリースで明らかになった。

バイナンスは2018年夏にETHとETHベーストークンのネイティブサポートを提供するオープンソースの分散型ウォレット「トラストウォレット」を買収した。当時バイナンスは、開発中の分散型取引所(DEX)で、同ウォレットをあらかじめ搭載する標準ウォレットとして実装する計画を明らかにしていた。

バイナンスは将来的にプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を使用したプロトコル基盤のトークンに対応するため、トラストウォレットで複数の仮想通貨のサポートを開始していた。

今回のプレスリリースによると、バイナンスDEXへトラストウォレットを統合することで、迅速な取引サービスと完全な資金管理を求めるユーザーニーズに応えるとしている。

トラストウォレットはウォレットとしての機能だけでなく、モバイル版またはデスクトップ版を介して分散型アプリケーション(dApps)へのアクセスも可能になるという。デスクトップサポートは、エンドツーエンド暗号化を使用してdAppsをモバイルウォレットに接続するオープンプロトコル「ウォレットコネクト」を介して提供され、今年5月にはトラストウォレットとバイナンスDEXに統合される。

トラストウォレットは、ライニングネットワークなどのビットコインセカンドレイヤー決済プロトコルのサポートを開始する予定。今年4月のバイナンスの発表によると、2019年第2四半期の終わりまでにはステーキング(仮想通貨の保有量によって重みづけられた投票)機能のサポートも発表の予定だ。


翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。