仮想通貨取引所大手のバイナンスは、2日、仮想通貨デリバティブ(金融派生商品)のトレードプラットフォームであるJEXを買収したと発表した。仮想通貨デリバティブ市場進出への足がかりにする狙いがある。

JEXは、セーシェルに拠点を持つトレードプラットフォーム。今回の買収により、バイナンスJEXとして生まれ変わり、先物やオプションなどを充実させて仮想通貨のデリバティブ市場構築を目指すという。

買収発表に先駆けてバイナンスは、2つの先物テストネットのうちどちらが使いやすいかコンペを開催すると発表。先物Aプラットフォームと先物Bプラットフォームに参加した利用者に対して総額1万BNBを無料配布すると宣言していたが、ザ・ブロックによると、この2つはバイナンスJEXとバイナンスが独自開発してきた先物プラットフォームを指す。

利用者はコンペで10万テザー(USDT)を割り当てられる(シミュレーション用の資金)。10万USDTを維持しながら、最も多くの取引量を記録した順にランク付けされる。

コンペの期間は9月3日から9月8日だ。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版