今年5月にハッキング被害を受け、仮想通貨取引所バイナンスから流出した7000BTC(当時約44億円)のうち、4836BTCが「仮想通貨タンブラー(暗号通貨ミキシングサービス)」であるチップミキサーで資金洗浄が行われている疑いがあることがわかった。ルクセンブルクを拠点とする仮想通貨の資金追跡調査を手がけるクライン社が明らかにした。
ハッカーは今年6月12日から資金洗浄を開始したという。バイナンスからハッキングされたあと即座にチップミキサーに送られたとしている。調査によると、チップミキサーに異常に多くの資金流入があったことなどから、おそらく一人のオーナーからの流入と流出と考えられるとしている。
(出典:「チップミキサー資本フロー」クライン社)
一方でハッカーがチップミキサーを使い、違法業者と直接取引をしている疑いがあるが、どの取引所へ送付しているかはわからないという。
ビットポイントの資金もすでに洗浄か
クライン社の調査によると、7月に起きたビットポイントジャパンでハッキングされたうち、1032BTCもチップミキサーに送金されていることがわかったと発表。ビットポイントジャパン分については調査中としている。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版