仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポン(通称CZ)CEOが韓国の仮想通貨規制に対して口を開いた。
CZは、韓国のブロックチェーンメディアであるブロックインプレスのインタビューで「韓国は仮想通貨規制が曖昧で、仮想通貨取引所が(韓国の銀行で)口座を開設する際に厳格な規制があると把握している」と発言。「バイナンスは韓国での仮想通貨取引の口座開設がスムーズになることを期待している」と述べた。
CZは4日にも「韓国の規制があまりにも厳しすぎるため、進出が困難だ」と批判し、「規制緩和がされれば、当然法人を設立し、税金も納付するつもりだ」と話した。
またCZは「明確な規制はブロックチェーン産業の健全な発展に貢献するだろう」とし、次のように続けた。
「より多くの(ブロックチェーン)スタートアップを誘致しながら成長を促せば、経済や雇用にも有効的だ。これは韓国という国家をより裕福にし、国際市場においてより大きな影響力を持たせるだろう」
最近、韓国の仮想通貨規制の緩和を求める声は高まっている。
今月4日、韓国政府の高官が「政府は仮想通貨を誤解していた」と発言。「韓国は仮想通貨市場の成熟と発展のために仮想通貨関連の規制を見直さなければならない」という見方を示した。
また7日には韓国の超党派議員グループが仮想通貨とブロックチェーンの規制緩和を政府に呼びかけていると報じられた。
さらに仮想通貨イーサリアム(ETH)の共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏も韓国の規制に対して発言。先週末に韓国議会で「ブロックチェーンと仮想通貨は切り難い関係なので、ブロックチェーンを育てて仮想通貨を禁止することはできない」と主張したという。