バイナンスは共同創業者イー・ヘー氏を共同CEOに任命し、リチャード・テン氏と並ぶ正式な経営トップへと引き上げた。
水曜に開催されたバイナンス・ブロックチェーン・ウィークのステージ上で、バイナンスCEOのリチャード・テン氏が発表した。テン氏は、イー・ヘー氏が「バイナンス創設以来、経営陣の不可欠な一員だった」と述べ、この昇格を「自然な流れ」と表現した。
テン氏は、共同CEO就任前にチーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)を務めていたヘー氏が、コミュニティ拡大と製品イノベーション推進において重要な役割を果たしてきたと強調。ヘー氏は、テン氏とCEO職を共有することで「非常に異なる視点」を組み合わせられると述べる。
イー・ヘー氏は2017年にチャンポン・ジャオ氏(通称CZ)とともにバイナンスを共同創業した、いわゆるクリプトネイティブの人物である。
リチャード・テン氏は2023年11月末、CZ氏が米司法省への有罪答弁と辞任を発表した後にCEOへ就任した。それ以前は米国以外の地域市場を統括していた。
今回、ヘー氏がテン氏と共同CEOとなるのは、伝統金融と仮想通貨業界が融合しつつある現在の状況に合致している。
テン氏はキャリアをビッグ4の監査法人プライスウォーターハウスクーパースで開始し、その後1997年にシンガポール金融管理局(MAS)に参加。企業財務部門長などを含む上級職を13年務めた。
つまり、規制当局や伝統金融機関の動きを熟知している人物である。
一方、イー・ヘー氏は仮想通貨業界の最前線で10年以上の経験を持つ。
同氏は2017年にバイナンス、2014年にOkコイン(現OKX)を共同創業し、2022年からはバイナンスのベンチャーキャピタル部門バイナンスラボを率いてきた。また、2023年にはケイマン諸島に登録されたバイナンス関連企業の少なくとも10%を保有していたと報じられている。
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