巨額仮想通貨ハッキングを受けたバイナンスのジャオ・チャンポン(通称CZ)CEOは10日、来週始めに出入金の再開を目指している発表した。世界最大の仮想通貨取引所における入出金の停止は相場の重しとなっていた。

バイナンスは7日にハッキングによって7500BTCが盗まれたことを受けて入出金を停止していた。CZは、ハッキングの発覚直後、システムのリカバリーに注力するとし、全ての口座・データシステムにおけるハッカーのいかなる足跡も削除することが必要と強調。「それが終わるまでは、出入金の再開はできない」と述べていた。

またCZは、APIと2FAなどに大幅な変更を加えることも発表。ハッカーたちは複数利用者のAPIキーなどの情報を盗み、フィッシングやウイルス攻撃など様々な技術を駆使してハッキングを行なったとされる。

「ビットコイン再編成」発言を謝罪

一方CZは、ビットコイン「再編成」について一時前向きな発言をしたことを謝罪した。

再編成は、マイナーに金銭的なインセンティブを与えることで、ネットワークのハッシュパワーの51%を使ってブロックチェーン上で別の取引記録を作ることを意味する。

CZは、ハッキング発覚直後この案に肯定的な見方を示したものの、「ビットコインの信用性にダメージを与える」など仮想通貨コミュニティーから様々な批判受けて最終的には否定していた

今回のアップデートでCZは、自分自身は「伝達者」であり「時々間違ったことや『再編成』など汚い言葉を発する」と釈明。これについて謝罪したいと述べた。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版