マルタを本拠とする世界初の分散型銀行「ファウンダーズ銀行」が、新CEOとしてドイツ銀行の元幹部を迎えた。ブルームバーグが5月9日に報じた

報道によると、同行は、既存の金融機関からサービス提供を受けられなかったブロックチェーンおよび仮想通貨関連のスタートアップ企業に対して、金融サービス面でサポートすることを計画している

ファウンダーズ銀行は、世界初のコミュニティーに所有される分散型銀行。特定の管理者が存在せず、ブロックチェーンを基盤にした資金調達プラットフォーム「ニューファンド」を通して発行される「法律で保障されたエクイティー・トークン」を保有する複数の投資家が銀行を所有するという仕組みだ。

既報の通り、バイナンスは2018年7月に他投資家とともにファウンダーズ銀行に出資し5%の株式を取得している。

新CEOのケナン・アルトゥニス氏は、元々ドイツ銀行のコーポレートおよび投資銀行部門で機関投資家を顧客とする部署で共同責任者を務めており、機関投資家および規制当局と直接連携していた。6月にファウンダーズ銀行のチームに加わるそうだ。

ブルームバーグによると、ファウンダーズ銀行は現在、マルタ金融サービス局(MFSA)から欧州で合法的に事業を行うための免許取得に取り組んでいるという。

翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。

編集 コインテレグラフ日本版