ブロックチェーン分析会社Ellipticが2月14日に共有したレポートによると、仮想通貨取引所バイナンスとフォビは、2022年6月24日に発生した1億ドルのハーモニー・ホライゾンのブリッジへの攻撃に関連する口座を凍結した。
取引所によって凍結された約140万ドル相当の仮想通貨は、北朝鮮のハッカーグループ「ラザルス」に関連した口座からのものだった。しかし、どのようなコインやトークンが凍結されたかは明言されていない。
Exchanges @binance and @HuobiGlobal today froze accounts containing $1.4 million stolen by North Korea’s Lazarus Group. This was made possible thanks to intel from Elliptic’s real-time investigations tools and a swift response by the receiving exchanges.https://t.co/f5bVpm8yfH
— elliptic (@elliptic) February 14, 2023
Ellipticによれば、同社がバイナンスとフォビに情報を伝えたのが、今回の凍結につながったという。
「盗まれた資金は最近まで休眠状態だったが、当社の調査で複雑な取引を組み合わせた形で取引所に資金が流入しているのが確認された。これらの不正入金についてプラットフォームに迅速に通知することで、これらの口座を停止し、資金を凍結することができた」
Ellipticは、今回のケースで仮想通貨ミキサーを通じて送金された資金をすべて追跡することができたと述べている。
Ellipticのシモーネ・マイニCEOは、マネーロンダリングを防止し、仮想通貨が違法行為のための「避難先」になるのを阻止する責任を業界が負っていることを示す出来事だと主張した。
「今日、マネーロンダリングが検知され、北朝鮮につながる盗難資金が、リアルタイムで凍結された。業界として、私たちはデジタル資産がマネーロンダリングや制裁回避者の避難先になるのを防ぎ、善の力となるようにする力と責任がある」
ハーモニー橋の攻撃も、1月24日に米国連邦捜査局(FBI)がラザルスよるものと断定している。