元米国大統領であるドナルド・トランプ氏や億万長者のケン・グリフィン氏は、デジタル通貨が米ドルの脅威になると非難している。

グリフィン氏はヘッジファンドのシタデルLCCの創業者だ。10月4日にシカゴ経済クラブに登場したグリフィン氏は、仮想通貨がドルの代替になると考えている若い世代に失望を表明した。

「とてつもなくクレイジーな考えだ。私たちの国は、非常に多くの若くて才能のある人々を受け入れているが、そういう人々が準備通貨の代替手段を考えている」

「私は仮想通貨に向けられたこの情熱とエネルギーが、米国をより強くするために使われることを望む」と、グリフィン氏は付け加えている。

そして、仮想通貨を批判しているもう1人の人物は元大統領のドナルド・トランプ氏だ。トランプ氏は、10月5日のヤフーファイナンスとのインタビューで、中国のデジタル人民元が米ドルの脅威になると主張した。

トランプ氏は習近平氏による中国政府が最近仮想通貨を禁止したことに触れ、仮想通貨であろうとなかろうと、人民元の競争相手を取り締まるのが中国政府の姿勢だと強調。そして米国政府も同じように行動するべきだと訴えた。

「ドルに基づく通貨制度は、一度信頼を失い始めると、その強力な通貨制度が突然崩壊することになる」と、トランプ氏は語り、メキシコとの国境問題やアフガニスタン撤退がドルの信用を傷付けていると主張した。