4大監査法人EYも「プライバシー強化」 仮想通貨イーサリアム上で取引内容を秘匿できる「ナイトフォール」を公開

4大監査法人であるアーンスト・アンド・ヤング(EY)は、仮想通貨イーサリアム(ETH)ブロックチェーンでトランザクション(取引)内容を秘匿したまま完全かつ安全に処理できるとうたう技術、「ナイトフォール(Nightfall)」のソースコードを5月31日にGitHub上に公開した

GitHubに掲載されている説明によると、ナイトフォールは次のような機能を備えているという。

「ナイトフォールは、スマートコントラクト、マイクロサービス、ゼロ知識証明(ZKP)ベースのプライバシー保護技術『zk-SNARK』を利用できるETH用ツールキット『ゾクラテス(ZoKrates)』を統合した。ETHブロックチェーン上で(取引内容を)完全に秘匿しながら、ERC-20規格、また代替不可能(ノンファンジブル)のデジタルアセットを扱えるETHのERC-721規格準拠トークンのトランザクション処理を行う。」

マイクロサービスとは、単一のシステム・アプリなどを、個別に開発した小さなサービスの集合体として構成する概念や構築方法を指す。

またこの説明の中で、EYはパブリックブロックチェーンの採用を促進することを期待し、ナイトフォールの発表を決定したと述べた。ただしEYは、今回のリリースは「実運用への採用を意図したものでなく、そのような利用は推奨しない」と警告し、次のように述べた。

「ナイトフォールは実験的な解決策にあたり、活発な開発が続いている。」

なおEYは4月、財務報告や取引監視などに利用できるブロックチェーン分析ツール「EYブロックチェーン・アナライザー」最新版を発表。別途、ゼロ知識証明(ZKP)を採用し、トランザクション内容を明かすことなく処理できる技術をオープンソース(OSS)としてリリース予定であることを発表していた


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版