金融分析を手がけるビアンコ・リサーチのジム・ビアンコCEOは、仮想通貨が次世代の準備通貨になるだろうと予想した。

モルガン・クリーク・デジタル創業者アンソニー・ポンプリアーノ氏のポッドキャストに出演したビアンコ氏は、他の法定通貨が米ドルに取って代わることはないとし、「仮想通貨が次の準備通貨になる」と予想した。

準備通貨は、政府や中央銀行が対外支払準備として保有する外貨のことを指す。

ビアンコ氏は、新型コロナウイルスによる経済不安が高まる中で世界中の人々が米ドルに資産を移していると指摘。世界は概ね未だに米ドルを準備通貨筆頭とみていると解説した。

「世界の90%はドル建てだ。もし中国人でブラジル製の木材の取引をしたいなら、ドル建てで支払うというのがほとんどのケースだ」

仮想通貨が代替的な準備通貨に?

人々は、政府や伝統的な金融システムの領域外で準備通貨を探し始めるのだろうか。

ビアンコ氏によると、「過去10年間人々は探し求めている」がドルの代わりが見つけられていないのが現状だ。

同氏は仮想通貨が次世代の準備通貨になると予想しつつも、その仮想通貨はまだ存在していない、と語る。「交換手段であり価値の保存手段でなければならない」と指摘した。また、政府のコントロールの及ばない資産という条件も追加した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン