フューチャー・フィンテックグループ(旧スカイピープルフルーツジュース社)の株価が、ブロックチェーンへの関与を含む「戦略的転換計画」発表後に急騰し、すぐに反落した。ブルームバーグが1日に伝えた

 フューチャーフィンテックの株価は、1日の発表の後27%上昇したが、高騰は長続きせず、30分ほどで株価上昇分のほとんどが失われた。同日の終値は1.4%高の2.18ドルだった。

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Future FinTech Group Inc stock chart 6/1/18

Image: Nasdaq

 ブルームバーグによると、同社が12月にも同様の発表をしていたことを投資家たちが知り、市場の過熱感が冷え込んだ可能性がある。その発表の際には株価は8ドルまで上昇した。フューチャーフィンテックのヨンケ・シュウCEOは今回発表した声明で以下のように説明している。

「当社の変革計画は、当社の既存のブロックチェーンビジネスに基づき、デジタル資産アプリケーションインキュベーター「チェーンワールド デジタルスペース」を作ることも目標としている。これは有望なブロックチェーン企業向けにプロジェクトファイナンス、テクノロジー、人材、マーケティングサービスを含むビジネスインキュベーションおよびアクセラレーションサービスを提供する」

 ブルームバーグによると、同社の第1四半期の収益は56万2146ドル(約6157万円)だったが、その大半は飲料製品からのものだった。 

 今年初め、アメリカの企業、ロングアイランドアイスティー社が社名をロングブロックチェーン社に変更し、「飲料からブロックチェーンへ」という同様のブランド再定義を行った。ロングブロックチェーンの株価は社名変更に伴い500%急上昇した。その急騰により、規制当局はブロックチェーンに関する誇大宣伝を利用している企業を取り締まるようになった

 4月に、ロングブロックチェーンは、数度の上場廃止通知に続いてナスダックから上場廃止された。 ナスダック公聴パネルは、低い時価総額にもかかわらず取引所に留まりたいという訴えの中、ロングブロックチェーンの主張に反する決定をした。