米国で2番目に大きい銀行のバンク・オブ・アメリカは、ブロックチェーン技術を使った暗号化保管システムについての特許を出願していたことが、米国特許商標庁(USPTO)の発表により23日に分かった。
「ブロックチェーン・暗号タグ」と題された特許申請書は、企業が取り扱う仮想通貨関連のトランザクションを記録し保存するシステムについて説明している。要約すると、暗号化と、データユニットを、あるブロックチェーンのブロックにリンクさせることによって、ブロックチェーンネットワークにデータセキュリティを提供するシステムだ。
特許は4月18日に申請されている。バンク・オブ・アメリカは、ブロックチェーンの最初のブロック内のエレメントを暗号化するのに先立ち、まずはデータエレメントを受け取り、それから暗号化鍵を取得するプロセッサを含む端末を使うシステムについて解説する。
その端末は暗号化鍵と、生成され暗号化されたエレメントマップをつなぎ、「クリエーター・タグ」を作る。クリエーター・タグは暗号化され、ブロックチェーンの最初のブロック内に埋め込まれる。
同文書によると、同行によって最近提出された特許は、2014年にジェームズ・ロンカ氏によって提出された特許「仮想通貨オンライン保管システム」の再現版である。
多くの銀行が仮想通貨に懐疑的な中で、バンク・オブ・アメリカはブロックチェーン採用のステップを進めており、今年6月までに50以上のブロックチェーン特許を出願している。同行は、IBMを凌いで最大のブロックチェーン特許保有者だと言われている。
昨年12月には、仮想通貨取引所の開発についての特許を取得している。一方で、5月には「仮想通貨は厄介で、顧客がクレジットカードで仮想通貨を購入するのを禁止する決定を固めつつある」と、仮想通貨に否定的なコメントをしている。