仮想通貨相場が急反発する中、バックトのビットコイン先物の取引高が過去最高を更新した。25日の11月契約の取引高は1156BTCで、これまでの最高である441BTCを2倍以上上回った。

(出典:Bakkt Volume Bot 「バックト・ビットコイン先物の1日あたりの取引量 単位は100万ドル 24日まで)

立ち上げから1ヶ月。インターコンチネンタル取引所(ICE)が手がけるバックトが、ようやく本領を発揮し始めたのかもしれない。

立ち上げ当初は、取引高の低さから市場関係者は肩透かしを食らった形になった。機関投資家の参入を加速させるという期待が裏切られ、9月24日の仮想通貨相場暴落に繋がったという見方も出た

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まだライバルであるCMEのビットコイン先物取引高の2%ほどであるが、最近の伸び方はすさまじい。今後も注視する必要があるだろう。

バックトのビットコイン先物の特徴は、現物受け渡し(physically-delivered)である点だ。現物受け渡しは、投資家が先物の指定受渡日に現物を受け取る方式であり、現金決済であるCMEなどのビットコイン先物とは異なる。