新型コロナウイルス蔓延によるロックダウン(都市封鎖)の影響で英国の高齢世代がビットコイン(BTC)への投資を増やしている。

モード・バンキング(Mode Banking)によると、英国のベビーブーマー世代(1940年~1960年代前半)とジェネレーションX(1960年代後半~70年代)によるビットコイン投資額が今年の2月以降で毎月倍になっている。

(出典:Mode Banking「ベビーブーマーとジェネレーションXによるビットコイン投資」)

2月を基準月として考えると、3月は2.24倍、4月は4.49倍、5月は8.88倍だった。

これまでビットコイン投資といえば、ミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭)が中心と考えられてきた。新型コロナの影響で、急速に高齢層の関心も高まっているようだ。

先月、サンフランシスコにあるビットコインのブローカー「リバー・フィナンシャル」は、ほとんどの需要がベビーブーマー世代からきていると話していた

一方、若者世代はビットコインよりも株取引に夢中になっているのではないかという説も出ている

高齢世代とビットコイン

モード・バンキングによると、新型コロナ以前の1月と2月は、高齢世代(ベビーブーマーとジェネレーションX)のビットコイン投資額の伸び率は61%で、若者世代(ミレニアル世代とジェネレーションZ)の118%と比べて2倍ほど遅かった。

新型コロナ後は、高齢世代の伸び率が加速。107%対125%とその差を急速に縮めた。

モードの最高プロダクト責任者(CPO)であるジャニス・レグラー氏は、「世界的なパンデミックによって投資家の考え方に未曾有の変化が訪れている可能性」を指摘した。