オーストラリアは、3日に仮想通貨に関する新法が施行されて以来、現在までに取引所3カ所を認可したことが分かった。認可未取得の取引所も、来月14日までに登録手続きを行う必要がある。

 オーストラリア取引業務分析局(AUSTRAC)は11日、各取引所が、新たに定められた登録手続きを開始する来月までの移行期間を設定したと発表した。「この改変は、取引所の事業活動がマネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金調達に使われるのを防ぐ目的があると認識されているが、同時に、社会や消費者の仮想通貨業界に対する信頼性を向上させるのにも役立つ」とニコール・ローズCEOは述べている。

 複雑で分かりにくい規制状況が数年間続いて来たが、オーストラリアの取引所は、日本や韓国の基準と同等の公的プログラムを利用できるようになった。

 仮想通貨業界は従来、このような動きを歓迎してきた。これにより運営者のイメージも向上し、仮想通貨資産の信頼性が高まり、仮想通貨受け入れを促進させることになると専門家はいう。

 AUSTRACにとって、規制はデータの共有機会を増やすことにもなるとローズCEOは指摘する。

「AUSGRACは、ビットコインその他のデジタル通貨の使用に関する金融情報やデータを、デジタル通貨業界や政府提携組織と共有できる機会が増大した」