オーストラリアでコンビニエンスストアとガソリンスタンドを展開するオン・ザ・ラン(OTR)は、南オーストラリア州とビクトリア州の170店舗で、まもなく仮想通貨による支払いを受け入れる予定だ。ガソリンやスナック、そしてサブウェイのサンドイッチを購入する際に30以上の銘柄の仮想通貨で支払うことができるようになる。

OTRの親会社で、南オーストラリア州最大の民間企業の1つであるペルグリン・コーポレーションは、ファストフードチェーンのサブウェイやオポルト、スモークマートの店舗でも仮想通貨を受け入れる予定だ。7月にシステムが確定すれば、仮想通貨決済を受け入れる国内最大の事業者となる。

同社はシンガポールの取引所クリプト・ドットコムと協力し、決済手段としてペイ・マーチャントサービスを導入。シドニーに拠点を置く決済システムプロバイダーのデータメッシュは、買い物客が保有する仮想通貨でクリプト・ドットコム・アプリケーションを通じて支払いができるように、POS端末を展開する。

ペルグリンの執行会長であるヤッサー・シャヒン氏は、仮想通貨決済を受け入れることは仮想通貨の成長に乗るチャンスだと述べた。

「オーストラリアをはじめとする世界での仮想通貨導入の成長と主流化は驚異的だ。当社の顧客の利益のために、この急成長する空間の勢いに乗る素晴らしい機会だ」

クリプト・ドットコムが2月に発表した調査によると、全世界で調査した加盟店のうち、すでに仮想通貨を決済として受け入れているのはわずか4%だったが、約60%の加盟店が今後1年以内に決済を受け入れることに関心を持っていることが明らかになっていた。

一方、約40%の顧客がすでに仮想通貨を使った支払いをしており、残りの60%は今後12カ月以内に仮想通貨を支払いに使ってみたいと回答した。